Developers Summit 2015 KANSAI
posted by jun-g at Fri, 04 Sep 2015 23:53 JST
Developers Summit 2015 KANSAI に参加してきました。
気になってメモしたところなど。
クラウドファーストから、クラウドネイティブへの挑戦
ハンズラボ長谷川さんによる基調講演。
- AWSへの移行は、ちまちまやらずに一気にせよ
- 影響のなさそうなところからではなく、一番リスクのあるところから試せ
- 古いアーキテクチャのシステムは対応コストがかかって無駄なだけなので容赦なく捨てろ
- VPNも止めて全部HTTPSベースに変える
- システム間のI/Fは必要なデータだけに限定せず全部送るようにしたほうが拡張時のコストがかからなくて良い
- 業務部門が欲しがらないシステムを提案することに意味はないので、システム部門は提案を考えるのではなく要望を出してもらえる文化を作れ
- かしこい人が数年かかっても算出できないROIなど何年かかっても出ないのだから諦めろ
スライドの1/3ぐらいで時間を使い果たしてしまっていましたが、1/3で充分に面白いお話が聴けて楽しかったです。
サービスをつくりなおす決断をするとき
ChatWorkのCTO山本さんの発表。
- サービスインから3年で作り直しを決断
- 技術的負債を非エンジニアに理解させるのが難しい
ビジネスやサービスの規模が大きくなるとどこも直面する問題ですね。
色々響くものがありました。
ゲーム開発素人集団がゲーム作り始めていつのまにか40倍の組織になっていた話
DMM.comラボさんの発表。
- ゲームがヒットして人を増やしていく過程で色々な問題が出た
- 採用のワナ
- 技術や情熱だけを重視しても良い人はとれない
- 既存メンバーと価値観が合う人が良い
- 会って話すしかない
- 職種の差
- 中途採用が多いと前職の判断基準で行動してしまう
- 結果的にチーム内での合意がなかなかとれない
- 合意を伝える
- あいまい耐性
- あいまいなことをあいまいなままにしておけるか
- 人が増える速度 > 規則の強化
- 我慢をキャッチアップする仕組み → 個人面談
- 根付かないクレド
- やはり価値観の違う人は増える → 行動指針を作ろう(クレド)
- 覚えない・根付かない
- チームごとでそれぞれ推奨文化を作って合意を取る
- うまくいっているものを吸い上げてまとめていく
組織が大きくなると必ず出てくる人間系の話でした。
うちもまさに人がガンガン増えている状態で、上記のような対応を行ってなんとか回していっているという状態なので、共感できました。
地に足を着け、落ち着いて考える
玉川さんの発表。
- 新しい技術は色々と出てくるが、まずは基本を抑えよう
- 教科書的な知識 → 長持ちする
- 古典を読みましょう
- 新しい技術を取り入れよう
- 新しい技術は古い技術のカウンターパンチ的に発生する
- 新しい技術はちゃんと理解しよう
- できた背景やどういう問題を解決するための技術なのか
- どういったマイナス面があるか
- 基本を知っていないと判断できない
- 自分の現状の知識だけの判断だと新しい技術にネガティブになりがち
- 情報のまとまった書籍を読むなどして知識をアップデートしていく
- デバイスに興味を持とう
- どんな技術もデバイスの制約からは逃れられない
- 地道に努力を続けよう
感想
今の自分の仕事や置かれた状況などに近いセッションばかり参加してみたのですが、やっぱどこも同じような問題抱えてるんだなぁ、と改めて思った1日でした。