万年筆の話
posted by jun-g at Sat, 19 Sep 2020 19:35 JST
十数年前に職場でもらったParkerのSONNETという万年筆。 普段手書きで字を書く機会が少なく字もキレイではないので基本的にずっと置いたままになっていましたが、数年置きにその万年筆のことを思い出しては「あ、万年筆で書いてみよう」という気分になり、いざ紙に書いてみると当然インクが乾いていて何も書けないので、
- 水にペン先を漬けて洗浄
- インクカートリッジを交換
を行い、翌日に書けるようになっていて満足してまた仕舞う、というのを繰り返していました。 しかもその都度インクがなくなっているのでインクカードリッジやコンバーターやボトルインクなどを購入して(使いもしないのに)備品を充実させていました。
そして、何故かその万年筆やインクなどはジャカルタにも持ってきていて、先日また「あ、万年筆で書いてみよう」という気分になり、前述の手順によりまた無事に書けるようになりました。
ただ、これまでと違い現在絶賛WFH中かつ毎日手書きでちょこちょこメモを取る機会があrり、せっかくなので毎日この万年筆を使ってみました。すると…なぜか2日後にはインクが乾いて書けなくなる。一旦ペン先を軽く濡らすと(字は薄くなるが)また書けるようになり、翌日はふつうに書ける、そしてまた翌々日にはカスカスとなって書けなくなる。
これを数回繰り返して何か変だと気付き「parker sonnet 乾く」でググってみると…一発で答えが見つかりました。一般的?な万年筆はキャップが密閉されているが、ParkerのSONNETはキャップに空気穴が開いていてインクが乾きやすい悪名高い万年筆だと。実際にキャップをくわえて息を吹いてみると勢いよく空気が抜けていきました…。
キャップの穴を塞げばインクの乾きを防げそうということで、早速ダイソーで木工用ボンドを買ってきて、見てくれ無視でキャップの先とクリップの付け根の部分にボンドを塗り塗りして1晩寝かせて、翌日またキャップに息を吹いてみると、無事に密閉されていることが確認できました。その後、2日経っても3日経ってもペン先が乾くことなく、書きたいときに書けるようになりましたとさ。めでたしめでたし。
…問題に気が付くまで十数年かかりましたが、ようやく普通に使えるようになったし、書き味も気に入っているので末永く大事に使いたいと思います。