ヒルクライムチャレンジシリーズ2011 高梁大会 レポート
posted by jun-g at Tue, 01 Nov 2011 02:13 JST
ではレポートなど。
土曜日
10時半頃に自宅を出発。豊シルに寄ってレインジャケット・アームウォーマー・レッグウォーマーを購入したり、中国道で軽い渋滞にハマったり、SAで昼食を食べたりして14時頃に受付のある会場に到着。
受付を済ませてからジャージに着替え、試走に出発。しかし、勘違いして会場近くの坂から山の方に登り始め、1kmぐらい走ってから道を間違えてることに気付いた。スマフォでスタート地点を確認して10kmほど走ってスタート地点に移動。無事にスタート地点にたどり着いたので試走開始。
ひとまずアウターで。ギアは前が50-34、後ろが12-25。ていうかこれしか持ってないので今年出た全部のレースがこれ。来年も多分全部これ。勾配はきつくないけど、自分の脚力的にはガンガン飛ばせるほどではない感じ。無理するとしんどいかもなぁと思いつつ、ほどほどのペースで走る。
9km地点で下りが出現。道路脇には「追越禁止」と書かれたカラーコーンが立っていた。下りは1kmほど続いたのでレースでは適当な脚休め区間になるなと思った。
その後は勾配の緩い坂がしばらく続いた後、残り3kmで前半よりも少し勾配のきつい坂がいくつか出現し、最後に少し下って登って大きな駐車場前を左に曲がって、右にまがってダラダラと続く坂を500mほど登ってゴール。
8割ぐらいで走って試走のタイムは33分台だった。レースの目標タイムを30分に設定し、序盤は無理をせず周りを見ながら下り区間までは先頭集団で過ごし、後半キツイ区間に入ってから勝負に出る、という作戦でいこうと考えた。あとは「キツイ区間で無理しない・緩い区間で手を抜かない」「基本ダンシング禁止」「楽しめ」の3点を必ず心に留めておくように自分に言い聞かせた。ダンシング禁止なのは、ダンシングが下手すぎて「スピードが落ちて心拍が上がるだけ」という大損状態になってしまうから。
下山して会場に戻り、車にのってホテルに移動。ホテルは ビジネスホテル高梁 。会場近くで良かった。チェックインを済ませて食事へ。地元のご飯が食べたいなぁということで近所をブラブラして見つけた 味の伊知 というお店で夕食。ご当地料理らしい「田舎汁定食」を注文。素朴な味で美味しかった。その後コンビニに寄って翌朝の朝食とお酒を買ってホテルに帰り、リラックスの為に少しだけお酒を飲んで、ジャージにゼッケンを付け、試走で少し脚を使ったので少しストレッチしてから22時頃就寝。
日曜日
4時起床。天気予報通り雨。雨のレースは初めてなので緊張する。朝食(明太子おにぎり1個、梅干、カップ豚汁、ミニあんぱん3つ)を食べ、ボトルを用意し、5時過ぎにホテルをチェックアウトして会場へ。
会場駐車場はぼちぼち車が集まり始めた感じ。6時頃まで車中で休憩。6時に手荷物を受付に預け、ローラー出してアップ開始。雨が降っているので車のハッチを屋根代わりに。軽めのギアで25分ほど。センサーが電池切れのようでサイコンがまったく反応しない。コースは250m刻みで残り距離の掲示があったし、心拍はわかるのでまぁいいかと気にしないことにした。最後にガーッと上げて心拍170ぐらいまで。
レース用のジャージ(いつもの2009年アンディシュレクレプリカジャージ)に着替え、アームウォーマーを付けて準備していると地元テレビ局の取材が来た。…が特に面白いことを言うこともなく、無難な受け答えで終了。放送されたかどうかは不明。
買ってきたレッグウォーマーは少し(かなり?)キツかったので使用を断念。代わりに持参したニーウォーマーを装着。
その後集合時間になったので会場のグラウンドに集合し、開会式を行って、その後すぐにスタート地点までパレード走行。
パレード区間の沿道では住民の方々から暖かな声援が。小さな子供からお年寄りまで皆が「いってらっしゃーい!」「がんばってー!」と言ってくれて胸熱。なんだか俄然やる気が出てきて自然と心拍が+20ぐらい上がった。が、スタート地点までが結構遠くて、お尻のあたりが雨で濡れて冷たくなってきて体も冷えてきて少し萎える。
そうこうしているうちにようやくスタート地点に到着。どうやらスタートは同じカテゴリーで一斉スタートの模様。パレード順に並んだので5列目ぐらいにいたが、前の方が空いていたので通してもらって3列目ぐらいに移動した。前のカテゴリーの人たちがスタートしたのでレインジャケットを脱いでスタート準備。体も冷えていたので、序盤はインナーで行くことにした。そしていよいよスタート。
まずは前の方まで上がらないと、と思っていると、右側にいた人がズドーンと前に上がって行ったので「ラッキー」と思ってすぐに後ろに付いて、まずは先頭から10番目ぐらいまで上がった。前方を見ると2人ぐらいが少し抜けだしている感じ。集団のペース的には全然余裕があったので、前の2人に合流した方がいいかなぁと思い、とりあえず集団の先頭に出た。で、先頭にいたオルベアに乗った方と「前の2人追いましょうか?」と相談して、ペースを上げて追うことにした。追っていると前方の2人のうち1人が落ちてきたので吸収し、オルベアの方と交代しながらジリジリと詰めて先頭の残り1人(トレックに乗った方)を捕まえた。とりあえずそのままツキイチで走った。
しばらく走っているといつの間にか後ろが離れていたので、トレックの方に「下りの区間まで回っていきましょう」と提案し、前に出て引いた。1kmずつぐらいで交代しながら走っていると何だか楽しくなってしまって「楽しいぃぃぃ!」と叫びそうになった。普段ずっと一人で走っているので誰かと回りながら走るのとかすごく新鮮で楽しい。この区間ずっとニヤニヤしていて、前に出て引いてる間も脚も心肺も全然余裕のある状態だった。少し勾配がきつくなるタイミングでトレックの方が少し遅れる感じだったので登坂力は自分の方が高いなと思い、後半勝負に出たら勝てそうに思った。
そうこうしているうちに下り区間に突入。伴走していたマトリックスの選手が横に来て「単独先頭です!」と教えてくれた。いつの間にか一人になっていたようだった。「よし!」と思い、ギアをアウターにいれた。
そこからはとにかく自分のペースで。少し勾配が上がって脚が辛いと思えば容赦なくギアを下げ、平然とアウターローを使い、とにかく最後までタレないように!と思いながら走った。
しかし、ラスト1kmあたりで脚に力が入らなくなり、禁じ手のダンシングを使ってしまった。お約束どおりヘロヘロで失速したが、アウターローでクルクル回して挽回。後ろを少し振り返ると20mほど後方に人影が見えるが、自分がさっき抜かした人なのかずっと付いて来ている人なのか見分けがつかない。最後に刺されたらいやだぁーと思い、必死でペダルをこぐ。
そしてようやくラストの直線。頭を下げてひたすらこぐ!フッと顔を上げるがゴールのゲートが見えない。あれっ?また頭を下げてひたすらこぐ!キツくなってまた頭を上げるがまだゲートが見えない。うそん。こんな遠かったっけ…。再度頭を下げてヨダレ垂らしながらもがき倒し。頭をあげるとようやく遠くの方にゴールゲートが!後は頭が真っ白になるまでひたすらペダルを漕ぎ続けて、ようやくゴール…。意識飛びそうになった。
ゴール後、コースよりキツい坂を登って、待機場所に移動。自転車を置き、荷物を受け取って妻に「多分優勝したよ」とメール。選手に振舞われていたライスコロッケと豚汁をいただいて、体育館のようなところで下山を待った。
全員がゴールした後下山開始。下山時に気付いたが、コースのほぼ100m間隔にスタッフの方がいらっしゃった。また、コース脇にお住まいの住民の方々もパレード区間と同様に皆さん応援してくださっていてすごく暖かくなった。下山後のパレード区間もスタート前同様に「お疲れ様ー」と温かい声援をいただいて嬉しかった。町を上げて取り組んできたことがヒシヒシと伝わってきて、感動した。
会場に戻り、完走証を貰ってからリザルト待ちで、併催イベントでやっていたカレーの食べ比べをしたりしながら待機。12時過ぎにリザルトが掲示されたので確認すると、やはりクラス優勝。やった!初優勝。しかし、総合成績は16位と振るわず、総合も10位以内を目指していたので手放しに喜べなくなった…。
その後着替えてから表彰式に参加し、表彰終わりですぐに車に乗り、色々寄り道したり買い食いしたりしながら夜7時頃に帰宅。
まとめ
初開催ながら、スタッフの数も多く、住民の皆様の応援も暖かく、非常に素晴らしい大会だった。コースも、キツい区間もあまりなく、天候さえ良ければ走って気持ちの良いコースだと思った。
総合成績だけは残念。来年の乗鞍出場権がどうしても欲しかったので。序盤からもっとガンガン飛ばせばもしかしたらタイムはもっと良かったかもしれないが、ゴール前のタレ具合から考えるとあれが僕の精一杯だったようにも思う。まだまだ修行が足りない。しかし、今回のレースを見据えて練習はずっとアウター縛りにしてきた甲斐あって脚の調子もドンピシャで、レース運びも前日考えた作戦通りにすすめることができたのですごく嬉しかった。
余談
以前からシクロクロスを始めたいと思っていて、ただ漠然とバイク買って始めるのもアレなので妻と「何かのレースで優勝したらシクロクロスをやって良いことにする」と約束していた。そして今回のレースで遂に優勝できたのでようやくシクロクロスを始めることが出来る。何よりもこれが一番嬉しいかも。しかし、先立つものが無いので今シーズン(2011-2012)は無理かもね。
とりあえずカタログ眺めたりしながら何買うか考えよう。うっしっし